こんにちは!ジェスチャードローイング講座のMCも務めている、講座制作スタッフの滝澤です。
このたび、2021年6月3日に「はじめてのジェスチャードローイング講座」がリニューアルオープンしました。
砂糖ふくろう先生が多くの方達のドローイングの悩みや、苦労する箇所などを見て研究し、より効果的に練習できる工夫を詰め込んだ最新版です。
初めての方でも安心して、効率よく学んでいける講座に仕上がっています。
その反面、すでにある程度描いている方は最初には少し混乱する描き方かもしれません。
この記事では、一足先に新しい描き方を体験して気づいたコツや、慣れ方などをお知らせしていきます。
あくまで、一人のジェスチャードローイング練習者として感じた事ですので、全ての人にあてはまるとは限りません。個人の感想として読んでいただければと思います。
1:実は今まで描いてきた人ほど描きにくいかもしれない
今回特徴的なのは、1日目のチャプターで紹介されるこちらの素体です。

ほうほうなるほど・・・こうして描けば良いのですね!
と、勇んで描き始めてみたのですが、おそらく今まで描いていた人はこう思う人も少なく無いかもしれません。
「描きにくい!!」
そうなんです。
今まで、ズバーっとラインオブアクションを描いて、肩の位置を決めて、スルスルっと胴体の形を描いて、シュバー!シュバーッ!ニョロニョロっ、と脚・腕を描いていました。(擬音だらけですみません)
そこに、突然現れるのがこの「球体」「円錐状の脚」です。
さっそく、見様見真似でこの描き方を取り入れて描いてみました。
2:崩れ落ちる自信

この描き方に手を出した当初の、見るも無残なドローイングです。
言い訳なんですが、もうちょっと描けてたんです。前の描き方では。
いままで、ジェスチャードローイングを不真面目で途切れ途切れながらも、ある程度の期間やってきて「描けるようになってきた(気になっていた)」という自負があったのですが・・・。
ぜんぜん描けない!これでは砂糖ふくろう先生の教えの深奥に近づけない!と、大いに焦りました。
実際やってみて、同じように感じた方もいるかもしれません。でも大丈夫です!
なぜ大丈夫なのか、これから解説していきます。
3:恐れと不安がチャレンジを阻害していた
さて、さきほどのドローイングですが、実は私の心の「恐れ」や「不安」が現れています。
「なんとか人の形にしなければ!」「自分はある程度描けるんだ!このドローイングも描けないとおかしい!」
こんな恐れや不安に心を奪われてしまっています。
まずは、こちらの画像を「脚」をご覧ください。

体はまあなんとか、うまくいかないながらも、先生の素体を真似て球体をつないで作っています。
ですが、脚です。脚がダメダメです。
実は「脚は綺麗に描ける気がする!」と、謎の自負を持っていた箇所でもあるんです。
そのため、普段の描き方を曲げられなかったのです。
この描き方をやめたら、めちゃくちゃな絵になってしまうのではないか?と、練習なのに、誰に見せるわけでもないのに、恐れて避けていたのです。
今までドローイングを頑張ってきた人ほど、こういった思考に陥りやすいのではないかと思います。
この描き方のまま1週間くらいドローイングして、結局うまくいきませんでした。
4:素直になったら、描きにくいのは思い込みだった
さて、こうして冷静に振り返っていますが、実はこのダメダメ手順のまま1週間ほどが経過するまで、実は私はこのことに気づいませんでした。
つまり
「砂糖ふくろう先生の教えてくれた新しい描き方に沿ってドローイングしている!」
と、思い込んでいたのです。
球体を3つ描いただけで真似ている気になっていました。
そして、ある日・・・とうとう気がついて「全身きちんと描き方を真似てみよう」と、思って描き始めました。
するとどうでしょう!

見る人が見たらまだまだと言うと思いますが、自分的にはかなりイケている描き方ができました。
(横の補足説明はこのブログ用に書き足しました)
描きにくい・・・という当初の感想は、何かしら今までの成功体験をひきずって、新しい方法を素直にそのまま導入できなかったせいだと今は感じています。
新しい描き方をすると驚くほど描きやすく、バランスも崩れにくいのです。
砂糖ふくろう先生!描きにくい!なんて思ってすみませんでした!
つまり、描きにくいというのは、素直になれない私が招いた思い違いだったのです。
今までの自分が慣れてきた描き方や、上手く描ける描き方。人それぞれあると思いますが、まずは全てを白紙にして、この新しい描き方に挑戦してほしいのです。
今回ブログでこのレポートを書いたのも、「とりあえず新しい描き方を真似てほしい!」という思いがあったからです。
5:新しい描き方は、3次元の世界に導いてくれる
というわけで、新しい描き方はきちんと真似ると描きやすくなります。
それだけでなく、物凄い効果もありました。
ジェスチャードローイングについての授業質問をいただく時に「立体感が出ない」という内容のものを多数いただきます。
新しい描き方をすると、これを一気に解決できる気がしています。
というのも、以前の描き方を見てみてください。

それなりに描いてはいますが、のっぺりしています。
それもそのはずで、観察する時にも、描く時にも、表面的に投影された形しか見ずに、立体を意識もせずに描いていたからです。
もちろん、砂糖ふくろう先生や、描き慣れている人は、意識的に立体をとらえてドローイングに反映させることができていました。
だからこそ、「同じように描いても先生のように立体感が出ない」という悩みを、私も抱いていました。
新しい描き方は立体感の悩みを一気に解決してくれます。

胴体の球体を描く時にも、脚を描く時にも見えない側の断面も描いているのです。
ただ断面を考えて描いているだけなのですが、その箇所が、平面から立体になって脳に入ってくるのです。
体験してみると非常によくわかると思うのですが、描いていて不思議な感覚になるくらい、立体感を感じるし、感じるからこそさらに考えるようになります。
この描き方は、今まで2次元の世界で描いてしまっていた私のような練習者を、3次元の世界につれていってくれます!ぜひ皆さんもトライしてみてください!
まとめ:恐れずに機種転換を
私の好きなガンダムのたとえ話で恐縮ですが・・・
一年戦争末期にジオン公国はガンダムに匹敵する性能のモビルスーツ、MS-14Aゲルググを開発しました。
しかしながら、熟練のパイロットたちは乗り慣れたザクからの乗り換えの負担を嫌って、なかなか機種転換が進まなかったとも言われています。
今回、砂糖ふくろう先生が解説してくださった、新しい描き方も同じようなものだと思います。
今まで描いてきたやりかたを、一旦白紙に戻して、新しい描き方にチャレンジするというのは、とても勇気がいることです。
でも、ゲルググと違ってそれがすぐに上手くいかなくても、死んだりしないのがお絵かきの良いところです!
新しいジェスチャードローイングの世界に一緒に踏み出していきましょう!
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体を自然に描けるようになるだけでなく、観察力が鍛えられるので資料を見て描く力もついていきます!気軽にできるオススメ講座です。